落語

一天にわかに掻き曇り

前回、「雨」に因んだ落語で「笠碁」について記しながら「他になかったかなあ?」と考えてました。 思い浮かんだのが「日和違い」、昭和の新作で四代目・桂米丸師が良く演じていた「相合傘」(古城一兵・作)二代目・桂枝雀師が演じていた「雨乞い源兵衛」(...
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「笠碁」の季節?

これからひと月足らずで梅雨の季節を迎えます。 雨が背景になっている落語で思い浮かぶのは「笠碁」ですね。 あらすじ ある大店の隠居2人は大の囲碁好きであり、毎日のように互いの家に赴くと碁を打って楽しんでいた。 ある日のこと、今日話で「待った」...
落語

再び「鰹」の噺

小学校の社会科の授業用の地図帳に日本の各地域で主にどんな魚が捕れるかイラスト化しているページが ありました。                                     「鰹」のイラストが九州・沖縄にかなり集中していたのを覚えて...
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鰹と落語

江戸の名物に武士・鰹・大名小路・生鰯・茶店・紫・火消し・錦絵とあるくらい、「鰹」は昔から江戸っ子の好物のようですね。 その割に「鰹」が題材になっているお江戸落語ってあまりないような気がするのですが。 前回取り上げた「五月幟」では主人公が「鰹...
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柏餅が出回り始めて……。

あと数日で今年の桜とも……‥と思いながら近所のスーパーにぶらりと寄ると柏餅が出回り始めていました。 年齢を重ねる毎に歳月の流れが速く感じられます。 あとひと月もしないうちにゴールデンウイークに入るわけですね。 五月の落語で私的に想い浮かぶの...
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さらば桜また逢う日まで

「花見の仇討」 あらすじ 長屋に住む4人の男が花見の趣向として、仇討の仮装芝居を考えた。 巡礼に身をやつして仇を求める兄弟が諸国を旅した末に、花見の会場で親の仇である浪人に遭遇する。「いざ尋常に勝負勝負!」「敵討ちとは片腹痛い、返り討ちにし...
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「夜桜見物」はタフでなきゃ・・・・・そして「三道楽煩悩」。

「夜桜」 あらすじ 春の頃。父親が吉原から三日ぶりに帰って来た息子をとがめると、息子は「夜桜を見に行っていた」とごまかす(桜並木の夜見物は、吉原名物であった)ので、父親は親孝行の大切さについて長い説教をする。 父親は無尽講仲間との酒宴が遅く...
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サクラの季節。               「花より団子」か?「団子より写真」か?

「銭湯で上野の花の噂かな」 皆さんは「桜」といいますとどこが一番印象深いですか?私は数十年前に箱根登山電車の中から見た桜、仕事の関係で済んでいたことのある山口県岩国市内を流れる錦川沿い特に錦帯橋周辺に咲き乱れていた桜の眺めが忘れられません。...
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マンドー怖い

前回、「饅頭怖い」ネタの記事を書いたときに立花家蛇足さんから「饅頭怖い」だけでなく「饅頭」に関する興味深いコメントをいただきました。                          今回も「饅頭」について記事を書いていきたいと思います。 ...
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「饅頭怖い」で驚いた話

暇をもてあました長屋の若者が数名集まり、それぞれ嫌いなもの、怖いものを言いあっている。「幽霊」「クモ」「ヘビ」「コウモリ」「毛虫」「アリ」と言い合う中にひとり、「いい若い者がくだらないものを怖がるとは情けない。世の中に怖いものなどあるものか...