落語

柏餅が出回り始めて……。

あと数日で今年の桜とも……‥と思いながら近所のスーパーにぶらりと寄ると柏餅が出回り始めていました。 年齢を重ねる毎に歳月の流れが速く感じられます。 あとひと月もしないうちにゴールデンウイークに入るわけですね。 五月の落語で私的に想い浮かぶの...
落語

さらば桜また逢う日まで

「花見の仇討」 あらすじ 長屋に住む4人の男が花見の趣向として、仇討の仮装芝居を考えた。 巡礼に身をやつして仇を求める兄弟が諸国を旅した末に、花見の会場で親の仇である浪人に遭遇する。「いざ尋常に勝負勝負!」「敵討ちとは片腹痛い、返り討ちにし...
落語

「夜桜見物」はタフでなきゃ・・・・・そして「三道楽煩悩」。

「夜桜」 あらすじ 春の頃。父親が吉原から三日ぶりに帰って来た息子をとがめると、息子は「夜桜を見に行っていた」とごまかす(桜並木の夜見物は、吉原名物であった)ので、父親は親孝行の大切さについて長い説教をする。 父親は無尽講仲間との酒宴が遅く...
落語

サクラの季節。               「花より団子」か?「団子より写真」か?

「銭湯で上野の花の噂かな」 皆さんは「桜」といいますとどこが一番印象深いですか?私は数十年前に箱根登山電車の中から見た桜、仕事の関係で済んでいたことのある山口県岩国市内を流れる錦川沿い特に錦帯橋周辺に咲き乱れていた桜の眺めが忘れられません。...
落語

マンドー怖い

前回、「饅頭怖い」ネタの記事を書いたときに立花家蛇足さんから「饅頭怖い」だけでなく「饅頭」に関する興味深いコメントをいただきました。                          今回も「饅頭」について記事を書いていきたいと思います。 ...
落語

「饅頭怖い」で驚いた話

暇をもてあました長屋の若者が数名集まり、それぞれ嫌いなもの、怖いものを言いあっている。「幽霊」「クモ」「ヘビ」「コウモリ」「毛虫」「アリ」と言い合う中にひとり、「いい若い者がくだらないものを怖がるとは情けない。世の中に怖いものなどあるものか...
落語

サゲの解釈どっちが正しい?  

りんきの独楽  あらすじ  ある商家の旦那は寄席を聞きに行く言ってと出掛けた。  おかみさんはヤキモチ焼きで、旦那が寄席には行かず、女の所に行くであろうと、小僧の定吉を尾行に付けた。途中で旦那に見付かり、帰れと言っていたが気が付くと、もう女...
落語

東風吹かば……。

「もしかして今年は咲かないのかな?」と心配していたのですが先月末の28日に拙宅の庭の梅の開花がありました。 「梅」と関係した落語といいますと…………ん~ちょっと出てこないな。                      「しわいや」は「梅の花...
落語

「厩火事」と「Le Mari de la coiffeuse(髪結いの亭主)」

以下は落語「厩火事」のあらすじ。 髪結いで生計を立てているお崎の亭主は文字通り「髪結いの亭主」、昼間から遊び呆けて酒ばかり呑んでいる怠け者だった。そんな年下の亭主と口喧嘩が絶えないお崎だが、しんから愛想が尽き果てたわけではなく、亭主の心持ち...
落語

最近になってピンとくるようになったサゲ

昔から聴いていても、「何故これが『サゲ』になるんだろう。」と思いたくなる噺はいくつかありました。前回取り上げた「転失気」もそうでしたが、今のような寒い時期によく演じられる「二番煎じ」もそうでした。 ある冬の晩、番太が年末休みのため(東京では...